結婚相談所に限らず、婚活に励む人にとって大きな悩みの種となっているのが「結婚詐欺」の存在です。
実際に結婚詐欺にあう人口はそれほど多くはないものの、人の心に与えるダメージは計り知れず、誰もが「絶対に結婚詐欺には引っ掛かりたくない!」と警戒心を強めています。
人によっては出会う人を片っ端から「この人は私をだます気ではないか」「この人は結婚詐欺師ではないか」と疑ってかかることさえあるようです。
確かに、結婚詐欺そのものは世の中に存在します。
では、結婚相談所を使った婚活において、結婚詐欺に引っ掛かる可能性はどのぐらいなのでしょうか?そして、詐欺に合わないためには何をすればいいのでしょうか?
今回は「結婚詐欺」について取りあげましょう。
結婚相談所内での詐欺率
最初に結論を言うと、結婚相談所内で結婚詐欺に合う確率は「様々な婚活手段と比べても、飛びぬけて低い」と言えます。
特に出会い系サイトやマッチングアプリの定番詐欺といわれる「デート商法」や「宗教勧誘」に合う確率は限りなく低くなります。
なぜなら、詐欺師にとって結婚相談所は大変「やりにくい」場所だからです。
結婚相談所は登録の際に身分証明書はもちろん、卒業証明書や年収、会社の在籍証明書など、公的な書類を提出させ厳しい審査を実施しています。
結婚相談所の登録者は多くの個人情報を結婚相談所に明らかにしているのです。
これは詐欺をしようと思う人にとって非常に都合が悪い状態です。
公的書類で嘘をつくことは難しいですし、正式な手続きをした後に詐欺をしようものなら、あっという間に身元を確認され捕まります。
結婚詐欺師が結婚相談所内で詐欺を行うのはとんでもなくハイリスクなのです。
ただし、可能性はゼロではありません。どんなところにも悪い人はいるもので、ごくごくレアなケースながら、結婚相談所内での結婚詐欺が起こった事例も存在します。
結婚相談所内での結婚詐欺例
では、結婚相談所内で起こる結婚詐欺とは、いったいどんなものでしょうか?
一番多いのは「真剣交際まで進み、両親に会わせようとしたタイミングで急に態度が変わり、お金の無心をされる」「婚約直前のタイミングで、借金の話を切り出される」というものです。
急に会社が倒産した、急に親が病気になって治療費が足りないなどの理由で、言葉巧みにお金を払わせ、その後音信不通となる詐欺事例があります。
その一方、既婚者が不倫目当てで登録していた、マルチ商法に誘おうとしていたなど、身元を偽って活動しているケースはほぼありません。
結婚詐欺の可能性はゼロではないものの「結婚をダシにお金を求められる」パターンがほとんどなので、見抜きやすいといえるでしょう。
結婚相談所側の詐欺対策
結婚詐欺は結婚相談所からも許されざる犯罪です。
もし発生すれば、その結婚相談所の評判がガタ落ちになってしまいます。そのため、そもそも結婚詐欺師が入り込めないよう、数多くの対策が取られています。
結婚相談所側の詐欺対策として一番にあげられるのが「公的書類による審査」です。
どこまでの書類を提出させるかは結婚相談所によりますが、住所を証明する身分証明書、独身を証明する独身証明書はほぼ全ての結婚相談所で必須です。
また、男性の場合は現在の会社に在籍していることを証明する書類、年収を証明する書類、学歴を証明する書類などが必要なところも多いです。これほど多種多様な書類が必要となると、最初から詐欺目的の人は非常に入りづらいのです。
また、仲人型や個別に婚活カウンセラーがつくタイプの結婚相談所の場合、お相手とのやり取りや進捗状況を逐一報告するため、詐欺師にとって「やりにくい」と言えるでしょう。
結婚詐欺に合わないための防衛策
結婚相談所で出会った方が結婚詐欺師である確率は非常に低いです。
しかし、それでも疑わしいケースは存在します。
可能性を極限までゼロに近づけ、安心して婚活ができるよう、次のような防衛策を取っておくことをお奨めします。
アドバイザーをフル活用する
結婚相談所が他の婚活方法と決定的に違うのが、アドバイザーの存在です。
彼女らは単にあなたの結婚の後押しをするだけでなく、お相手があなたに誠実に向き合っているかを見極める役割も持っています。
ちょっとでも「なんだかヘンだな?」と思ったら、どんどん婚活アドバイザーに相談しましょう。
先ほどお話しした結婚詐欺事例のケースは、アドバイザーとの連携がうまく取れていなかったともいわれています。
自分たちの交際に第三者が絡んでいるという状態は好みが分かれますが、安全性を高めるという意味では非常に効果的なのです。
結婚相談所の禁則事項を守る
結婚相談所には「お見合い段階での連絡先交換禁止」「婚前交渉禁止」「外泊・旅行禁止」といった禁則事項があります。
厳しいように思えるかもしれませんが、この禁則事項を守ることにより、詐欺をしづらい環境を作ることができます。
特に婚前交渉の禁止はいわゆる「体目当て」の人を弾くことができる規定です。
お相手が禁則事項を破ろうとする時点で危ないと判断しても良いでしょう。
大手・連盟加入の相談所を選ぶ
ごくまれなケースではありますが、世の中には結婚相談所のフリをした詐欺会社も存在します。
強引に入会契約を迫り、まともに婚活のサポートをしないなどの手口です。
こういった危ない結婚相談所“もどき”を避けるために重要なチェックポイントが結婚相談所連盟への加入有無です。
結婚相談所連盟は中小の結婚相談所の取りまとめや支援も行っているため、連盟加入の結婚相談所であれば安心と言えるでしょう。
地元の結婚相談所を探す際は必ず「結婚相談所連盟」に加入していることを確認しましょう。