結婚相談所や合コン、婚活パーティなどの男女の出会いの場に限らず、異業種交流会や趣味の集まりでも問題になっているのが「マルチ商法」や「怪しい高額セミナー」への勧誘です。
興味もないのに無理やり連れていかれて高額の契約を結ばされた
付き合いで参加しているうちに抜け出せなくなり、本来の人間関係が壊れてしまった
という事例もあり、トラブルの元として注意喚起されています。
では、結婚相談所に登録している人がマルチ商法や怪しいセミナーに関わっている可能性はあるのでしょうか?
本ページでは「結婚相談所とマルチ商法・高額セミナー勧誘」についてお話します。
マルチ商法・高額セミナー勧誘の手口
まずは、マルチ商法やセミナー勧誘の手口について解説しましょう。
マルチ商法や高額セミナー勧誘を狙う人は、最初はそのようなそぶりは見せず、気のいい人を演じます。
相手が自分を信頼するのを待ってから「権利収入を得られる方法がある」「不労所得が欲しくない?」「自分の知り合いのすごい人に会ってほしい」と言葉巧みにマルチ商法の場に誘い込むのです。
マルチ商法の場合、マルチ会員が増えることで高額の“紹介料”がもらえるシステムのため、あの手この手で入会を勧めてきます。
しかも、誘われた段階で誘ってきた相手と仲良くなっていたり交際中になっていたりすることが多く、仲を悪くしたくない一心で興味がなくても登録してしまう、というケースが後を絶ちません。
その後はさらなる登録者を増やすために友人を紹介するようにと強制され、断れずに行動することで元々の人間関係が破壊されてしまうのです。
セミナー勧誘についても、基本的な手口はほぼ一緒です。
起業セミナーや株の必勝法を教えるセミナーという表現で一攫千金の夢を見せ、高額なセミナー料金を払わせます。
マルチ商法と違い、他の人にまで被害が及ぶ可能性は比較的低いのですが、何百万というセミナー代を払う羽目になるケースもあるため、注意が必要です。
また、セミナー勧誘の一種で宗教に勧誘されるタイプもあります。宗教勧誘の場合、お金をすぐに取られる可能性は低いものの、マルチ商法以上に元々の人間関係を壊してしまう危険があります。
マルチ商法やセミナー勧誘が潜む可能性もある
マルチ商法や高額セミナー勧誘についてですが、残念ながら結婚相談所の利用者にそういった行為をする人が含まれている可能性は否定できません。
なぜなら、マルチ商法やセミナー勧誘を行っている人はそれ以外に定職を持っているケースが多く、データでは見抜けないからです。
さらに困ったことに、自分の行為を「悪いこと」だと思っていない場合があります。
特に自分がマルチ商法で稼げていたり、セミナーの内容に感銘を受けていたりする場合、まったくの善意から勧めてくる可能性もあるのです。
そうなると、事前に結婚相談所側で把握することは不可能に近くなります。結婚相談所は登録の際に高額な費用がかかり、各種個人情報も提出するため、詐欺や遊び人などは入りにくく、男女の出会いの場としてはトップクラスの安全性を持ちます。
それでも「善意でマルチ商法を進めてくる人」まで弾くことはできないのが現実なのです。
怪しいと思ったら相談所に報告・相談!
前述した通り、マルチ商法や高額セミナーに関わっている人かどうかを結婚相談所側で「事前に」把握することはできません。
しかし、お相手候補が怪しい動きを見せたときに結婚相談所の運営やアドバイザーに相談し、対策してもらうことは可能です。
結婚相談所側からしてみれば、結婚以外の目的で結婚相談所を使われるのは規約外であり避けたいですし、信頼にもかかわります。
報告があれば事実を確認の上、厳重注意や強制退会を行ってくれます。
特にマルチ商法や高額セミナー勧誘では、相手が交渉術にたけており、普通の人では太刀打ちできない場合もあります。
結婚相談所のメリットの一つが「困ったときはアドバイザーに間に入ってもらえる」こと。アドバイザーからすれば、自分が担当している会員さんがトラブルに巻き込まれているのを知らないのが一番辛いものです。
無理に自分で解決しようとせず、怪しい、おかしいと思ったらすぐにアドバイザーに伝え、どのように行動したらいいかアドバイスをもらうようにしましょう。
また、こういった事態に巻き込まれないためにも、普段からアドバイザーと密に連絡を取り、状況を伝えておくことが大切です。
結婚相談所を使っての婚活は一人で悩まず、アドバイザーと二人三脚で進めることこそ、自分を守り、良い結婚相手を見つけるための近道なのです。